昨年末、テレビドラマをみたのをきっかけに
司馬遼太郎の「坂の上の雲」を読み始めた。
八巻もある。
また、年始にも同じく大河ドラマをきっかけに「竜馬がゆく」を読み始めた。
これも八巻。
「竜馬」の方は、高校生の時に読み、面白かった記憶があった。
でも細かいところはすっかり忘れてしまっていた。
ほぼ同時に平行して二つの小説を読んだ。約4カ月かかった。
「坂の上」は日清・日露戦争が舞台、
「竜馬」は幕末、時代のつながりがあり歴史の流れがよく理解できた。
江戸、明治、大正・・・そして昭和、平成・・・
現代にいたる日本史の流れに、大きな「河」を想像した。
その河の水に、少し前には竜馬もいて、正岡子規もいた。
乃木将軍も、私の祖父も・・・
そして今、私も・・・。
絶えず流れ、うずまく様を想像すると圧倒される。
先日、伊勢神宮を訪れたときも太古から続くあの場所の在り方を想像したら、
意識がとまった。
流れを感じることは、意識を拡大させることに思えた。
司馬さんの本と出会えて良かった。
今、生きる、ここに生きる、わたしという存在を
「日本史」という、ひとつの角度から観察することができたから。